花小路ゆみ 作品リスト3

2005年あたりの作品リストです。

江戸川乱歩原作の短編を幾つかやりました。
探偵志望の文代さんが主人公で明智探偵と絡んでいきます。
”マダムホームズ”は、青年誌でこの流れとは全く関係ない連載でしたが、何年後かにレディース誌の特集”名探偵”でマダムホームズが1話再録されました。
近年(2014年現在)では、電子書籍も広く使われてますが、当時はそうではなかったので、作品が再び見てもらえるのが嬉しかったです。

名探偵-マダム.ホームズ

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  • 鍋島 雅治【原作】
  • 週刊漫画サンデー【実業之日本社】
  • 2005年5/3号~2005年12/20号 掲載
  • 全33話
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警視庁捜査一課の刑事・和藤は、現場主義の叩き上げの刑事で、金持ちや権力者がキライである。
ある日パーティーの船上警備を任された和藤は、シャーロック・ホームズのひ孫で未亡人のマダム・ホームズと出会う。
彼女はICPO特別顧問として、警視庁に派遣された捜査官だった。
ホームズと共に事件を解決していく和藤だったが、IQ180の天才犯罪者プロフェッサー・Mと美貌のサディストSがその前に立ちはだかる。
ホームズに固執するMに立ち向かう2人だったが…。

名探偵-マダム.ホームズ
コミックス全3巻
電子コミック配信中
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© 2005 Masaharu Nabeshima/Yumi Hanakouji

ホームズのひ孫で未亡人というマダム・ホームズ。
亡き夫は、香港有数の李財閥の当主だった。
なので、主人公はチャイナ服をまとい、針なども使います。
チャイナドレスはよく描きますが、私のマンガに出てくるような胸あきドレスは実は無いはず。
マンガ的セクシー演出です。

泡姫のララバイ

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  • 桜庭 陽一【シナリオ協力】
  • 漫画ゴラク35【日本文芸社】
  • 2005年1/22増刊号
  • 読みきり24p
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河野俊一は、女性不信で女性とは表面上の付き合いしか望まない
ある日同僚に誘われ入ったソープで癒やしの天使と出会う。
彼女にも裏があると疑っていた俊一だが、意外にも…。

泡姫のララバイ
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© 2005 Youichi Sakuraba/Yumi Hanakouji

女性不信の男性が、風俗の女性に癒され少し変わり始めるというお話。

失恋倶楽部

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  • バディ堀井【原作】
  • 別冊 週漫スペシャル【芳文社】
  • 2005年1月号、9月号 掲載
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初恋の淡い思い出と現実。
10年の時間を経て実る恋と再びの失恋。
大人のラブストーリー。

失恋倶楽部
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© 2005 バディ堀井/花小路ゆみ

【第一話】失恋倶楽部、【第二話】青い季節の2本描きました。
2本とも読み切りです。

ジゴクラク

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  • 森巣 博【原作】
  • 加藤 橋二【脚色】
  • 週刊漫画Times【芳文社】
  • 2005年1月7.14日号~2005年4月22日号 掲載
  • 全12話
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キャンベル在住の常打ち賭人・ヒロシは、非合法カシノで美少女・舞と出会う。
彼女は父親を死に追いやった大口賭人・政治家桐島に復讐するため、博奕の世界に入ってきた。
ヒロシは舞に賭博と性のレッスンを施す。
そして二人は命を賭けたバカラ勝負に挑むのだった。

ジゴクラク
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© 2005 Hiroshi Morisu/Kyouji Kato/Yumi Hanakouji

小説「ジゴクラク」が原作です。コミックス全1巻、絶版。
裏カシノでの緊張感ある勝負とエロスが上手く伝わればいいな、と思って描きました。

黒蜥蜴

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  • 江戸川 乱歩【原作】
  • 飛渡 澪【脚本】
  • まんがグリム童話【ぶんか社】
  • 2005年 掲載
  • 読みきり41p
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世間では、ここ数ヶ月若い女性の謎の失踪が続いていた。
そんな中、美人女優の大河内蘭子が失踪した。
現場に残されたのは、「黒蜥蜴」の不気味な予告状。
事件を追う明智と文代だったが、黒蜥蜴の次の目標は文代さんだった。
黒蜥蜴は、大胆にも明智の目の前で気づかれずに文代を攫うのだが…。

乱歩3作目”黒蜥蜴”
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© 2005 Ranpo Edogawa/Mio Hiwatari/Yumi Hanakouji

"D坂の殺人””妻に失恋した男”に次ぐ乱歩シリーズ3作目です。
助手として明智探偵事務所に入った文代さんもすっかり馴染んできました
人間観察が目的だった探偵業も明智の側にいる事自体が目的になりつつありますが。

妻に失恋した男

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  • 江戸川 乱歩【原作】
  • 飛渡 澪【脚本】
  • まんがグリム童話【ぶんか社】
  • 2005年3月号 掲載
  • 読みきり53p
  • まんがグリム童話
    江戸川乱歩【ぶんか社】収録
    2005年11月20日 発行
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前作”D坂”でいきなり殺人現場に出会ってしまった文代だったが、明智探偵事務所は居心地が良くすっかり居着いてしまった。
ある日文代は、もともとの目的である”人間観察”のために酒場に明智と来ていた。
そこで「妻に失恋した」とヤケ酒を飲む男と知り合うのだが…。

まんがグリム童話 江戸川乱歩【ぶんか社】収録
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© 2005 Ranpo Edogawa/Mio Hiwatari/Yumi Hanakouji

江戸川乱歩シリーズ2作目。”妻に失恋した男”です。
日々殺人事件の解決など、忙しい明智にとっても文代さんの穏やかな性格が好ましく感じるようです。
文代さんを助手と呼んで現場にも同行してます。

D坂の殺人事件

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  • 江戸川 乱歩【原作】
  • まんがグリム童話【ぶんか社】
  • 2004年8月号 掲載
  • 読みきり42p
  • まんがグリム童話
    江戸川乱歩【ぶんか社】収録
    2005年11月20日 発行
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時代は大正。女性も家庭だけでなく少しずつ世間に出るようになった時代。
玉村文代は、父の知り合いに頼み探偵に弟子入り志願した。
探偵の名は明智小五郎。
ちょっとした冒険のつもりだったが、いきなり殺人事件の目撃者になってしまう。
不安を抱く文代だったが、明智は全て見ていたかのような推理で事件を解決する。
文代は知らなかったが、明智は稀代の名探偵として名を馳せていた。

まんがグリム童話 江戸川乱歩【ぶんか社】収録
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© 2004 Ranpo Edogawa/Yumi Hanakouji

江戸川乱歩シリーズ1作目。”D坂の殺人事件”です。
マンガ化するにあたって、レディース雑誌なので文代さん主人公で描いてます。
明智探偵も美青年だし、小林少年も美少年です。
ストーリー自体は原作とほぼ同じですが、オチが少し変わってます。
事件に巻き込まれていく文代さん視点で愉しんで描きました。