こんなヒトが描いてます

(´ー`)プロフィールです
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花小路 ゆみ
11月7日誕生。A型。
千葉県出身。
とりあえずやってみる、という性格なのです。

決起編

高校時代は、マン研、美術部、硬式テニス部に同時活動。
聖徳栄養短期大学で栄養士の免許習得して卒業後、某会社に入社してプログラマーになりました。
文にするとおかしな経歴ですね。
この時期は好きで描いてるだけで本当にのんびりマンガ描いてました。

社会人になってからは、休日にマンガサークルに入って同人活動を始めました。
自分で主催とかもしてるうちに、描くのがどんどん楽しくなってきて、平日4時間睡眠で会社終わったらマンガ描くという日々。
毎日マンガ描いて生活できるといいなぁ、と思ったので、会社を辞めました。
2年で結果出すつもりで持ち込み生活に入ります。
2年というのは、その段階での貯金がつきるのが2年だなという単純計算なのです。

戸渡海(とわたりうみ)編

とりあえず食べられるように、というのはマンガではないけど意外と早く、会社辞めてすぐくらいに出来ました。
持ち込みしていた東京三世社さんにカットとかイラストの仕事を頂いて、ペンネーム戸渡海として仕事してました。
その他にはゲームのパッケージイラストとか新聞のカットとか、マンガ以外の仕事ですが、絵でお金いただけるのが嬉しかったです。
この頃は、新聞社の本社に直接持ち込みしたら、本社の人が「採用はうちからじゃないけど、連絡しておいてあげるよ」と紹介してくれて採用!とか、ゲームパッケージも絵だしね! と”募集していない会社”に持ち込んで仕事になった!とか、行き当たりばったりですが、「とりあえずやってみる」が上手くいって仕事になってました。

いきなり仕事になった
ゲームパッケージイラスト
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東山由美(ひがしやまゆみ)編

高校時代の友人の代理で、北川玲子先生のアシスタントに2回(通算5日)行きました。
プロの原稿手伝うとか凄く緊張したのを覚えてます。
アシスタント経験はこの時だけです。
この時、北川先生が笠倉出版の編集長を紹介してくださり、マンガ家デビューしました。

デビュー作はLa・Comic【笠倉出版】「シークレット・メモリー」
ペンネームは東山由美。

その後、講談社持ち込み時に知り合ったNさんKさんと意気投合し3人で共同制作を始めました。
原作ネーム、キャラ、背景で分業です。
いい感じに作業できて、1990年BE・LOVE【講談社】で初連載がとれました。
「烈風KOMACHI」という作品です。
この作品は、明るい絵柄で!という編集さんのリクエストで以下の絵柄での連載なのです。

烈風KOMACHI
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持ち込み段階では、以下の絵柄とほぼ同じでした。

同時期の東山由美
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振り返れば、「烈風KOMACHI」は、「制服MAX」や「キューティーハニーSEED」系の絵柄へ繋がって、東山由美の絵柄が花小路小町へ繋がってます。
最終的に花小路ゆみは、それがMIXされた感じで今の絵柄になってます。

花小路小町【デビュー編】
(はなこうじこまち)

「烈風KOMACHI」連載前に他誌にも持ち込みしてたので、連載中に依頼がきました。
当時の講談社担当さんに聞いてみたら、「別ペンネームなら描いてもいいよ」ということだったので、連載中のキャラからそのまま名前とって花小路小町として読み切りを描きました。
1990年ミステリーLa・Comic【笠倉出版】「かかとの高いハイヒール」
これが、花小路小町デビュー作です。

かかとの高いハイヒール
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ストーリーは、都会に出てきた少女が何一つ良いこと無く田舎に帰る決心をするのだが、帰郷する決心をして明るくなった彼女が通りで初めて挨拶をした男にレイプされるというアンハッピーエンド。
当時のレディコミは、恋愛ハッピーエンド全盛時代だったのですが、 「花小路小町は、この人の作品キライ!と読者に思われるくらいの作風で、目立っていく!」という意向を伝えたら、「じゃあ、アンハッピーの女王として売っていくよ!」と編集部から言われて、 当時としてはかなり異質な作風での活動になりました。
もし、初期に失敗してたら作風は変わってたと思いますが、まだ世間の景気が良かったので、アンハッピーエンドが受け入れられました。
2014年現在では受けないだろうな、という作風です。

サブペンネームのつもりでしたが、小町名義で描いた作品が大好評で、競合する作風の作家が少なかったからか、花小路小町の仕事が急激に増えました。
もっともこの後の作品は、アンハッピーだけでなくサスペンス要素の強い作品になってます。
描いても描いても次の締め切りがあるので、マンガ描いて一瞬で1年経つという時間の流れが浦島な感じを経験。
おかげで、非常に手が早くなりました。

花小路小町【最盛期編】
(はなこうじこまち)

青年誌での初連載は、1990年コミックバンバン【徳間書店】掲載「セクレタリー」伊月慶悟【原作】です。
まだ力不足で青年誌ではなかなかキビしかったです。

セクレタリー
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© 1990 Keigo Ituki/Komachi Hanakouji

レディコミの方は好調で、来た仕事はほぼ受けてたので仕事量は半端無く増えました。
連載の他にも読み切りも有り、平均でも月産200pオーバー+カラーページが当たり前の状態です。
ペンにインクを付ける時間が勿体無いと感じて、万年筆での作画もしてました。
忙しくなって、Nさんの奥さんも作業に加わり、小町は4人体制になりました。

「牝の牙 死んでもらいます」「劇的警察」「危いことほど金になる」「W-ダブル」などの連載が、この時期の花小路小町の代表作です。

「牝の牙 死んでもらいます」「劇的警察」「ヤバいことほど金になる」「w-ダブル」
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花小路小町【青年誌そして解散編】
(はなこうじこまち)

1997年、少し明るい作画に変えて、という「烈風KOMACHI」と同じようなリクエストで青年誌から依頼が来ました。
花小路作品はちょっと暗めの作風なので、やむなしです。
この時の新連載が、ヤングチャンピオン【秋田書店】掲載「制服MAX」です。
内容はSFで制服の女子高生が暴れまくるという明るい花小路でした。

制服MAX
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この後、本来の絵柄で再び青年誌に連載がとれました。
1998年コミックアルファ【メディアファクトリー】掲載「薬膳仙女マダム明」楊愛蓮【原作】です。
この作品以降には、別作品でも「胸開きチャイナドレス」キャラが出るようになります。
原作付き作品も久しぶりで非常に新鮮でした。
そして、この作品以降原作付きで青年誌中心の連載が多くなりました。
ターニングポイントの作品です。

「薬膳仙女マダム明」「カリスマ」
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© 1998 Airyen Yan/Komachi Hanakouji

© 2001 Kuga Tomoshi/Komachi Hanakouji

この後、2001年週刊漫画Times【芳文社】「カリスマ」来賀友志【原作】、 2001年週刊漫画ゴラク【日本文芸社】「東京カルメン」鍋島雅治【原作】、 2002年別冊漫画ゴラク【日本文芸社】「芸能プロデューサー摩莉亜」響京介【原作】と原作付きで青年誌中心の仕事になりました。

「東京カルメン」「芸能プロデューサー摩莉亜」
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© 2001 Masaharu Nabeshima/Komachi & Yumi Hanakouji

© 2002 Kyousuke Hibiki/Komachi & Yumi Hanakouji

仕事は順調でしたが、初期の「花小路小町の中で話を作って、作画フィニッシュまで完成させる」という形から、原作が付く形になって微妙にメンバー間の「やりたい方向性」がズレてきました。
その結果、2002年に「芸能プロデューサー摩莉亜」「東京カルメン」の作品途中での解散となりました。

解散後、私は花小路ゆみというペンネームになりました。

花小路美女は、花小路小町の他のメンバーで活動していて、私ではありません。
近いペンネームですが、花小路美女さんの作品には関わっていません。

そして花小路ゆみへ

そんな感じで2002年に花小路ゆみとして再始動しました。
2004年ヤングチャンピオン【秋田書店】「キューティーハニーSEED」永井豪【原作】で星野小麦としての活動も始まりました。
星野小麦は「烈風KOMACHI」「制服MAX」の流れの集大成です。
担当さんは「制服MAX」の時と同じ編集A氏で、かなり出世してました。
「今回はペンネームも絵も全部変えていきましょう」、とムチャぶりをされ、キャラデザインのラフはなかなか通らなかったです。
苦労もしましたが、この時の絵作りは花小路ゆみの作画にもいい影響を受けたと思います。
2010年は漫画サンデー【実業之日本社】で「女神たちの二重奏」が始まります。
解散独立後、初めてのオリジナル連載で毎回とても楽しく描いてました。
星野小麦系統の絵と花小路系の絵が上手くMIXされて絵的にも気に入ってます。

「キューティーハニーSEED」「女神たちの二重奏」
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© 2005 Go Nagai/Dynamicproduction/Komugi Hoshino

© 2010 Yumi Hanakouji

2013年には、鳴海丈先生原作で「美女斬り御免!!!」を連載できました。
時代劇は、花魁モノとか大奥はあるのですが、武士メインの作品をいつか描いてみたいと思っていたので、非常に楽しんで描いてました。
キャリアは密かに長いんですが、花小路小町解散の2002年から再デビューな気持ちです。
どこかで見かけたらぜひ御一読を!

花小路小町の作品詳細リストです。
書き忘れ作品もありますが、だいたいこんな感じです。
以下のリンクボタンからどうぞ( ´Д`)σ

小町リスト1990へ
【小町1】東山由美から花小路小町初期の1990年くらいの作品リストです。
小町リスト1992へ
【小町2】1992年~1993年途中くらいの作品リストです。
小町リスト1994へ
【小町3】1993年途中~1994年くらいの作品リストです。
小町リスト1996へ
【小町4】1995年~1996年くらいの作品リストです。
小町リスト2000へ
【小町5】1997年~2002年小町解散までの作品リストです。
この頃、連載が多くなってきたので、1998と2002の作品リストが2000でまとまりました。